REFORM COLUMN

マンションのキッチンをリフォームする際の注意点は?事例も併せて解説

2025.05.17

長年住んでいるマンションでは、住まいの設備や内装の経年劣化が気になり、リフォームを検討する方も多いのではないでしょうか。

中でもキッチンは、毎日使用する水回りのひとつであり、使用頻度が高い分、傷みやすい場所といえます。さらに、料理は日々の家事の中心でもあるため、作業のしやすさや動線の良さも重要です。キッチンをリフォームすることで、見た目を新しくするだけでなく、機能性の向上にもつながります。

この記事では、マンションにおけるキッチンリフォームのメリットと、注意点も併せて解説します。

記事の後半では、実際にマンションのキッチンをリフォームした事例を紹介しているので、これから住まいの改修を考えている方は、最後までご覧ください。

マンションのキッチンをリフォームするメリット

マンションのキッチンを改修することで得られるメリットは、主に3つあります。

  • 日々の調理がより快適になる
  • 住まいの資産としての価値が向上する可能性がある
  • 光熱費の削減につながる省エネ効果が期待できる

日々の調理がより快適になる

マンションのキッチンをリフォームすることで、自分のライフスタイルや身体に合った使いやすい空間に変えることができます。

多くの場合、分譲時には画一的なキッチンが備え付けられており、利用者の身長や使い方に最適とは限りません。リフォーム時に作業台や収納の高さを見直すことで、調理や後片付けが格段にしやすくなるでしょう。

さらに、最新のIHコンロや食器洗浄機などの便利な設備を取り入れれば、毎日の家事負担を軽減し、効率的に作業をこなせるようになるのも魅力です。

住まいの資産としての価値が向上する可能性がある

改装することで、物件自体の評価が高まり、将来的に売却や賃貸へ切り替える際に有利になる可能性があります。

同じ物件内の他の部屋と比較しても、キッチンが新しく整っているだけで、見た目の印象や機能面での差別化につながり、結果として価格や家賃設定に好影響を与えることがあるのです。

そのため、将来的に住み替えや収益物件としての活用を視野に入れている方にとっても、キッチンのリフォームは有効な手段と言えるでしょう。

光熱費の削減につながる省エネ効果が期待できる

マンションのキッチンをリフォームすると、最新のIHコンロや食器洗い乾燥機、節水型の蛇口など、省エネルギー性能に優れた設備を取り入れることが可能になります。これにより、電気代や水道料金の節約につながるケースも少なくありません。

築年数の経ったキッチンでは、使用されている機器も古くなっており、省エネ性能は低い状態です。その点、リフォームを行えば、省エネ設計の機器に更新できるため、日常的にかかるランニングコストを抑えることができます。

キッチンを改修する際は、見た目やレイアウトだけでなく、導入する設備の性能にも注目し、省エネ性の高いアイテムを選ぶことをおすすめします。

マンションのキッチンをリフォームする際の注意点

マンションのキッチンを改装する際には、あらかじめ押さえておくべきポイントがあります。これらを知らずに進めてしまうと、思わぬトラブルや予想以上の費用が発生する可能性もあるため、事前の確認がとても重要です。

マンションのキッチンをリフォームする際の注意点は、4つあります。

  • 給排水管や換気ダクトの位置を正確に把握しておくこと
  • 実際に工事が可能なスペースの制約を確認すること
  • 予算に無理がないか計画を立てること
  • 信頼できる施工業者を選ぶこと

給排水管や換気ダクトの位置を正確に把握しておくこと

マンションのキッチンをリフォームする際には、あらかじめ給排水の配管や換気ダクトの位置を確認しておくことが大切です。これは、キッチンのレイアウトや設備の設置場所が、配管や換気の位置に大きく左右されるためです。

戸建て住宅と異なり、マンションではこうした設備の位置を自由に移動させることが難しく、無理に変更しようとすると、他の住戸や共有部分に影響を及ぼす可能性があります。

そのため、キッチンの設計を考える際は、まず既存の配管・換気経路の確認を行い、それに沿ってプランを練ることが必要です。

実際に工事が可能なスペースの制約を確認すること

マンションでキッチンを改装する場合は、あらかじめキッチン本体や収納棚などを設置できるスペースの広さを確認しておくようにしましょう。というのも、希望するキッチンのサイズが実際の施工可能な範囲に収まらないケースも考えられるからです。

設置予定の設備を決める前に、現場の寸法をしっかり確認しておくことで、サイズのミスマッチによるトラブルを防げます。

キッチンや収納の選定は、使用可能なスペースを正確に把握したうえで行うと、スムーズにリフォームが進みやすくなります。

予算に無理がないか計画を立てること

事前に予算を決めておくようにしましょう。

キッチンのレイアウト変更や収納の追加など、大規模なリフォームは費用がかさむため、予算内で収まるかどうかを事前に確認しなければならないためです。

そのため、業者に見積もりをお願いする際には、自分の予算や希望するキッチンの仕様を詳細に伝える必要があります。

リフォーム業者に依頼する前に、予算と理想のキッチンのイメージを具体化しておくと良いでしょう。

信頼できる施工業者を選ぶこと

信頼できない業者を選んでしまうと、予想よりも高額な料金が請求されたり、工事の品質が低くなる可能性があります。

そのため、複数の業者に見積もりを依頼することで、相場や適正な価格帯を把握することができます。3社ほどに見積もりを取ることをおすすめします。

見積もりの業者を選ぶ際には、事前にその会社の過去のリフォーム実績や口コミを調べておくことで、質の低い業者を避けることができます。

マンションのキッチンをリフォームした事例

マンションのキッチンをリフォームする前には、他の事例を参考にしてどのようなキッチンにしたいかを決めておく必要があります。

理想のキッチンを決めておかないと、実際にリフォームが終わった後にキッチンを使用すると使い勝手が悪かったり、好みのデザインとは程遠くなってしまったりするリスクがあります。

そのため、以下のようなキッチンのリフォーム事例を参考にして、どのようなキッチンにしたいかを明確にしておきましょう。

対面式にリフォームしたキッチン事例

上記の写真のマンションは、名古屋市天白区の分譲マンションのキッチンをリフォームした事例です。

左の写真がリフォーム前のキッチンであり、壁付けになっています。リフォーム後の左の写真では、対面式のキッチンに変更されています。

また、写真にはありませんが、リフォームに合わせてパントリーも追加で設置してあります。

マンションの状態や配管、換気の位置によっては、上記のマンションのようにキッチンの位置を変更できる可能性もあるため、施工業者に確認しておくと良いでしょう。

上記のリフォーム事例を詳しく知りたい方は、以下のページを参考にされてください。

関連ページ:天白区マンション キッチンリフォーム事例

デザインと機能性をアップさせたリフォーム事例

上記のリフォーム事例は、愛知県一宮市のマンションのキッチンをリフォームした事例です。

左の写真の老朽化したキッチンをリフォームして、システムキッチンに変更し、右の写真のようなデザイン性も機能性も高いキッチンにリフォームしています。

機能性の高いキッチンにリフォームするだけでなく、照明の数を増やして、明るいキッチンになるような工夫もしている事例です。

キッチンが明るくなるだけで、料理が楽しくなるだけでなく、部屋全体も明るく開放感が出るため、照明を増やすなどの工夫もリフォームする際に検討してみると良いでしょう。

上記のリフォーム事例を詳しく知りたい方は、以下のページを参考にされてください。

関連ページ:一宮市マンション キッチンリフォーム事例

まとめ

本記事では、マンションのキッチンをリフォームする際の利点や注意点を中心にご紹介しました。

キッチンをリフォームすることで、老朽化した部分の改善はもちろん、使いやすさが向上するという大きなメリットがあります。さらに、リフォーム後のマンションを売却する際には、資産価値の上昇に繋がる可能性もあります。

リフォームを検討する際には、予算に加えて、どの範囲で工事が可能かも確認しておくことが重要です。特に配管や換気の位置は変更できないことが多いため、工事できる範囲には制限があることを理解しておきましょう。

業者選びにおいては、見積もりを複数の業者から取って比較することで、適切な価格帯を把握することができます。業者を選定する際には、その会社の過去の実績や口コミを調べて、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

マンションのキッチンのリフォームは、生活の質を向上させるために欠かせない工事です。本記事で紹介したポイントや事例を参考に、理想のキッチンを実現するために、慎重に検討してください。