REFORM COLUMN

リビングの間取りリフォームで暮らしが変わる!空間づくりのポイントを解説

2025.08.20

住まいをリフォームする際に、室内のレイアウトを見直して壁を取り除くことで、より広い空間をつくり出す方法があります。特に手狭に感じていたリビングも、間取りを調整することで開放感のある快適な空間へと生まれ変わります。

ただし、リビングを広げる工事には、家族のコミュニケーションが取りやすくなるといったメリットがある一方で、工事費用が高額になるケースもあるため、事前の十分な検討が欠かせません。

本記事では、リビングの間取り変更を行う目的を明確にした上で、ポイントを詳しくご紹介します。また後半では、実際にリビングを広くしたリフォームの事例も取り上げていますので、間取り変更を検討中の方はぜひ最後までご覧ください。

リビングの間取りをリフォームする目的

リビングの間取りをリフォームする際の主な目的には、以下の4つがあります。

  • 他の部屋と繋げて広いリビングにしたい
  • 家事のしやすいリビングにしたい
  • 家族とのコミュニケーション取りやすいリビングにしたい
  • 子育てがしやすいリビングにしたい

リビングの間取りをリフォームする目的を知ると、どのようなリビングにしたいかを具体化できるため、リフォームをする前に目的を考えておきましょう。

他の部屋と繋げて広いリビングにしたい

リビングをリフォームする目的の一つには、隣の部屋と繋げて広くする目的があります。

家族が増えてリビングが狭く感じたり、リビングに圧迫感があったりする場合には、隣との部屋の壁を壊してリビングを広くできます。

リビングが広くなれば、開放感がありリラックスしやすい環境になるため、リフォームの選択肢として間取りの拡張を検討してみるのも一案です。

家事のしやすいリビングにしたい

リビングが狭く、動線が限られて家事がしにくいと感じている場合、間取りの見直しによって空間を広げるという方法があります。

家事は毎日しなければならないため、リビングが狭く、動線が限られている場合にはストレスが溜まりやすくなるでしょう。

家事をしやすくするために動線を改善したい場合にはリビングを広くするのも方法の一つです。

家族とのコミュニケーション取りやすいリビングにしたい

一緒に住む家族が増えて、リビングが狭く感じる場合にはリビングを広くリフォームすると良いでしょう。

家族が増えた状態で、狭いリビングのままになるとリビングに家族が集まりにくくなり、コミュニケーションが取りにくくなります。

そのため、家族との時間を大切にしてコミュニケーションを取りやすくしたい場合には、リビングを広くするのも方法の一つです。

子育てがしやすいリビングにしたい

小さな子供がいたり、これから子供が増える予定の場合にはリビングを広くすると子育てがしやすくなります。

狭いリビングのままで小さな子供がいると、物に手が届きやすくなり誤飲などのリスクが上がるだけでなく、物に衝突してケガをしてしまう可能性があります。

これから安全に子育てをしたいと考える場合には、リビングの間取りを見直し、ゆとりのある空間にすることを検討してみるとよいでしょう。

リビングを間取りリフォームするメリット

リビングを間取りリフォームする際のメリットには、主に以下の4つがあります。

  • 家事動線がスムーズになり、作業がしやすくなる
  • 自然光が入りやすく、室内が明るくなる
  • 家族とコミュニケーションが取りやすくなる
  • 将来的に住宅の価値が高まる可能性がある

家事動線がスムーズになり、作業がしやすくなる

間取りリフォームを行い、リビングを広くすると、家事がしやすくなるメリットがあります。

狭いリビングのままだと、机やソファなどの家具を置くと作業ができるスペースが少ないですが、広いリビングに変更すると、作業スペースを十分に確保できます。

例えば、取り入れた洗濯物を畳む際にゆとりを持って作業できたり、掃除機をかける時も周りを気にせずゆっくり掃除ができます。

自然光が入りやすく、室内が明るくなる

間取りリフォームを行い、リビングを広くすると、開放感が生まれて明るいリビングになります。

窓から入る光の量が増えて明るくなるだけでなく、照明の工夫もしやすくなるため、狭くて暗いリビングが明るくなります。

明るいリビングになると精神的にもリラックスできるリビングに生まれ変わるでしょう。

家族とコミュニケーションが取りやすい

間取りリフォームを行い、リビングを広くすると、家族とのコミュニケーションが取りやすくなるのもメリットの一つです。

狭いリビングの場合、家族全員が集まりにくく、さらに狭く感じてしまいますが、広いリビングの場合は、家族が集まっても、ゆっくりできるスペースが確保できます。

そのため、リビングに家族が集まりやすくなるため、話す機会も増えてコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。

将来的に住宅の価値が高まる可能性がある

間取りリフォームを行いリビングを広くすると、資産価値が向上する可能性があります。

リビングは、住宅の中でも生活する中心の場所とも言えるため、リフォームにより広く明るいリビングになると、住宅の価値が上がる可能性があります。

リフォームを行う際には、住宅の資産価値についても考えて設計すると良いでしょう。

リビングの間取りリフォームを失敗しないためのポイント

リビングの間取りリフォームをする際に、失敗しないためのポイントには主に以下の3つがあります。

  • コンセントや照明の位置
  • デザインの統一感
  • 耐力壁の確認

コンセントや照明の位置

リビングを間取りリフォームする際には、コンセントや照明の位置が重要なポイントです。

コンセントの数が少なかったり、設置する場所を間違うと、掃除などの家事がしにくくなる可能性があります。

また、照明の位置や数は、リビングを明るくできるかどうかに影響するため、事前にリフォーム会社と十分に打ち合わせしておく必要があります。

特に照明に関しては、あとから増やしにくいため、設計の段階で十分に検討しておきましょう。

デザインの統一感

リビングの間取りリフォームをする際には、デザインの統一感もポイントの一つです。

リビングのデザインだけに目を向けてしまうと、他の部屋の色合いやデザインと違ったり、外観とのデザインとのギャップが生まれたりする可能性があります。

そのため、設計の段階で、他の部屋や外観に合わせた色合いやデザインになるように注意しておくと良いでしょう。

耐力壁の確認

リビングの間取りリフォームをする際には、着工前に「耐力壁(たいりょくへき)」の有無を確認しておくことが重要です。

住宅には、取り除いても問題のない壁や柱がある一方で、構造を支える役割を持つため撤去できない部分もあります。間違ってそうした部分を壊してしまうと、住宅全体の強度に影響を及ぼす恐れがあります。

そのため、リビングに隣接する壁が取り除けるものかどうかは、工事前に専門業者に必ず調査してもらいましょう。万が一、耐力壁だった場合は、希望している間取りの変更が難しくなる可能性がありますので、見積もりの段階でしっかり確認しておくことが大切です。

ニノスの間取りリフォーム事例

上記の写真は、弊社で施工した住宅で、間取りの見直しによってリビングの空間を広げた事例です。

左の写真はリフォーム前の写真で、リビングが隣の部屋と壁で仕切られており、全体的に閉塞感があり暗い印象を与えていました。

一方、右の写真では、仕切りとなっていた壁を取り除き、隣室と一体化させたことで、広々としたリビングが完成しています。

単に空間を広げただけでなく、収納もしっかりと確保されており、日常生活の快適さにも配慮されています。

間取りの変更により開放感が生まれ、照明の工夫も相まって、家族が集まりやすく、くつろげる居心地の良い空間に仕上がっています。

まとめ

今回は、リビングの間取りリフォームついて、目的とメリット、デメリットを中心に解説しました。

単に空間を広げることにとどまらず、家事をしやすくしたり、家族のコミュニケーション向上といった目的でも、リビングのリフォームは検討されています。

間取りリフォームを失敗させないためにも、住宅内のデザインの統一感を考えたり、耐久壁の確認であったりが必要です。暮らしやすい住まいを実現するための一手段として、間取り変更を伴うリフォームを検討する際は、慎重な計画と準備を行いましょう。