REFORM COLUMN

ネズミが入ってこない家にするには?リフォームでできる6つの対策

2026.08.24

ネズミは、どんなに清潔にしている家でも、わずか数ミリの隙間から侵入してきます。特に秋冬にかけて気温が低下すると、温かい家を求めてネズミが活動を活発化させ、一度侵入すると天井裏や床下に巣作りをし、あっという間に繁殖してしまいます。

ネズミを本当に寄せ付けない家にするには、市販の忌避剤で対応するだけでなく、「建築構造の段階から予防を考える」という視点が重要です。壁の隙間を塞ぐ、配管周りを気密化する、通風と湿度を適切に管理するといった、リフォーム工事ならではのアプローチで、侵入経路を完全に遮断することができます。

本記事では、リフォームで実施できるネズミ対策から、市販グッズとの組み合わせ方までご紹介します。

なぜネズミが家に侵入するのか

ネズミが家に侵入する理由は、建築構造と環境の問題にあります。古い住宅では、壁の隙間や配管周りの穴がネズミの侵入経路になりやすく、わずか数ミリの隙間からでも侵入してきます。例えば、エアコンのドレンホースや壁と配管の接合部などは、見落としやすい侵入口です。

一旦家の中に入ったネズミは、「温かくて暗い場所」を求めて天井裏や床下に巣作りをします。特に秋冬は、暖かい家を求めるネズミの活動が活発になります。食べ物がある場所(キッチン周辺など)に近い天井裏は、ネズミにとって理想的な巣作りスポットとなり、あっという間に繁殖してしまいます。

つまり、「建築構造の隙間を塞ぐ」「ネズミが好まない環境を作る」といった、リフォームで改善できる環境を整えることが、ネズミ対策として非常に重要なのです。

リフォームでできるネズミ対策6選

ネズミの侵入を完全に防ぐには、複数の対策を組み合わせることが重要です。

  • 壁の隙間・亀裂をコーキング処理
  • 通風口・換気扇周りへの防虫ネット設置
  • 配管周りの処理と気密化
  • エアコン・配管周りの防鼠対策
  • 床下・天井裏の通風改善
  • 食品保管スペースの設計改善

ここでは、リフォームで実施できる6つの主要なネズミ対策について、それぞれの特徴と効果、実施方法を詳しく解説します。

壁の隙間・亀裂をコーキング処理

壁にできた隙間や亀裂は、ネズミの主要な侵入経路です。コーキング(シーリング)処理により、これらの隙間を完全に塞ぎ、ネズミが侵入できない環境を作ります。特に外壁との接合部、窓枠周辺、配管周りなど、建材間の隙間が対象になります。古い住宅ほど隙間が多く、改善効果が高いです。

コーキング材には、シリコン系とアクリル系がありますが、ネズミ対策用途にはシリコン系がおすすめです。耐久性に優れ、5〜10年程度の効果が期待できます。DIYで小規模な隙間なら対応可能ですが、広範囲の施工が必要な場合はプロの施工が推奨されます。

費用相場は、壁の隙間数や面積によって異なりますが、一般的な戸建て住宅全体で約5~15万円程度です。工期は1~3日程度で完了し、効果は高いため、ネズミ対策の最優先事項として位置付けられます。

通風口・換気扇周りへの防虫ネット設置

壁の隙間処理に加えて、通風口や換気扇周りも重要な侵入経路になります。これらの開口部は常に外と繋がっているため、ネズミが簡単に出入りでき、巣作りを開始しやすいのが特徴です。そこで、通風口に金属製の防虫ネットを取り付けることで、通風機能を保ちながらネズミの侵入を防ぐのが有効です。

既存の通風口に後付けすることも可能で、DIYでも対応できる場合があります。

費用相場は、設置する箇所数によって異なりますが、一般的には約3~10万円程度です。工期は1~2日程度で完了し、効果は高いため、積極的に実施することをおすすめします。

配管周りの処理と気密化

隙間と開口部の対策に加えて、配管周りも見落としやすい侵入経路です。水道管やガス管周りの穴は、ネズミの侵入経路として見落としやすい場所です。壁や床を貫通する配管周りに隙間があると、外部からのネズミの侵入を許してしまいます。パテ充填やコーキング処理により、配管周りの隙間を完全に塞ぐことが対策の鍵です。

特に古い住宅では、配管周りの施工が不十分なケースが多いです。リフォーム工事で壁や床を解体する際に、配管周りの隙間を発見し、適切に処理することで、ネズミ侵入の可能性を大幅に減らせます。キッチンやバスルームのリフォーム時に、同時に実施することが効率的です。

費用相場は、処理する箇所数や工事範囲によって異なりますが、一般的には約3~10万円程度です。工期は1~2日程度で完了し、見た目にも影響しない処理のため、リフォームの機会を活用した施工が推奨されます。

エアコン・配管周りの防鼠対策

配管周りの処理と同時に、エアコン周りの対策も重要です。エアコンの室外機に接続されたドレンホース(排水ホース)は、ネズミが侵入しやすい経路です。ホース内部は暗く、湿度が高いため、ネズミにとって理想的な通路になってしまいます。

市販の防虫キャップは、1個あたり数百円~千円程度で購入でき、DIYでも簡単に取り付けられます。既存のドレンホースに被せるだけで、ネズミや虫の侵入を防ぎながら、排水機能は損なわれません。

また、リフォーム工事でエアコンを新規設置する際に、防虫キャップ付きのドレンホースを選択することで、初期段階から対策が可能です。費用は取り付け工賃込みで約2~5万円程度となります。

床下・天井裏の通風改善

開口部と配管周りの対策に加えて、ネズミが好む環境そのものを改善することも重要です。湿度が高い床下や天井裏は、ネズミが繁殖しやすい環境です。床下の換気口を確保する、壁内の結露を防ぐ、適切な通風性を保つなどの改善により、ネズミが好まない乾燥した環境を作ることができます。古い住宅では、床下の湿度管理が不十分なケースが多いため、大きな改善効果が期待できます。

費用相場は、床下の改善範囲によって大きく異なりますが、一般的には約20~50万円程度です。工期は2~5日程度となり、大規模リフォーム時に組み込むことで、効率的に実施できます。

食品保管スペースの設計改善

環境整備に加えて、ネズミを引きつける「食べ物」への対策も不可欠です。新しいキッチンやパントリーを設計する際に、ネズミが近づきにくい構造にすることが重要です。食品を密閉容器に保管できるパントリーの新設、隙間のない収納棚の設計、食べかすが落ちないようなキッチンレイアウトなどが有効です。

システムキッチンやユニットバスの選定時に、ネズミ対策を考慮した設計を指定することで、より効果的な予防が実現できます。例えば、シンク下の配管周りを密閉化する、食器棚の底面をネズミが通過できない高さに設定するなどの工夫が効果的です。

費用は、キッチン全体のリフォーム費用に含まれるため、大幅な追加費用は発生しません。一般的なキッチンリフォームの相場は約50~200万円で、その中にネズミ対策の設計が組み込まれます。

市販のアイテムでできる対策

リフォームで侵入経路を塞いだ後は、万が一侵入したネズミに対する備えが必要です。市販の忌避剤、追い出しスプレー、粘着トラップなどを組み合わせることで、多層的な防御体制が完成します。

  • 置き型忌避剤を配置する
  • 追い出しスプレー・くん煙による対策
  • ネズミ用粘着トラップの設置
  • 超音波駆除器の導入

ここでは、効果的な市販アイテムの選び方と使用方法について解説します。

置き型忌避剤を配置する

置き型忌避剤は、ネズミが嫌がるニオイ成分を放出することで、寄せ付けない環境を作るグッズです。ゲルタイプやジェルタイプの製品が一般的で、天井裏、床下、台所の隅など、ネズミが通りやすい場所に配置することで効果を発揮します。ニオイ成分としてメンソール、トウガラシエキス、ハッカ油など、ネズミが嫌う香りが使用されており、複数の製品を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。

効果的な配置場所は、天井裏への出入り口、床下の通風口周辺、台所周辺、物置など、ネズミが活動する場所です。市販の置き型忌避剤は1個あたり数百円~千円程度と低予算で実施でき、定期的な交換(約1~2ヶ月程度)が必要になります。

リフォーム完了直後から設置しておくことで、侵入を未然に防ぐことができます。ただし、予防的効果は高いですが、既に巣ができている場合の駆除効果は限定的なため、あくまで補完的な対策として位置付けるべきです。

追い出しスプレー・くん煙による対策

追い出しスプレーは、忌避成分を配合した製品で、天井裏や床下など、ネズミが隠れる場所に噴霧することで、その場所から追い出す効果があります。くん煙タイプの製品は、一度に複数の場所に効果を発揮するため、広い範囲への対策に適しています。スプレータイプは約1,500~3,000円程度で、くん煙タイプは約2,000~5,000円程度が相場です。

使用時には、ペットやお子さんを屋外に出し、十分な換気を行うなど、安全に配慮して使用しましょう。また、効果は一時的(数週間~数ヶ月程度)であるため、定期的な使用が必要になります。

ネズミ用粘着トラップの設置

粘着トラップは、ネズミが通りやすい場所に設置して、移動中のネズミを捕捉する方法です。天井裏、床下、壁と壁の接する角など、ネズミが通路として利用する場所に配置することで高い効果を発揮します。1枚あたり数百円~千円程度で、複数枚セットで購入すればさらに安価になります。

効果的な配置のコツは、ネズミの通り道を見極めることです。糞が落ちている場所、ネズミの足跡が付いている場所など、ネズミが実際に活動している痕跡がある場所に設置すれば、高い捕捉率が期待できます。

ただし、粘着トラップは既に侵入しているネズミへの対策であるため、あくまで駆除目的の方法です。リフォームで侵入経路を塞いだ上で、念のため天井裏に設置しておくという使い方が現実的です。設置後は定期的に確認し、捕捉したネズミは安全に処理することが必要です。

超音波駆除器の導入

超音波駆除器は、ネズミが嫌がる周波数の超音波を放出することで、寄せ付けない方法です。市販品は約2,000~8,000円程度で購入でき、コンセントに差し込むだけで使用できるため、手軽に導入できます。複数の周波数を組み合わせた製品や、タイマー機能付きの製品など、様々なタイプが販売されています。

ただし、超音波駆除器の効果については、科学的な根拠が限定的であり、一定の効果は期待できますが、確実性は高くありません。ネズミが超音波に慣れてしまう場合もあるため、効果が減少することもあります。

置き型忌避剤やスプレーと組み合わせて使用することで、より多面的な対策が実現できます。リフォームで侵入経路を完全に塞いだ上で、予防的効果を高めるための補助的な手段として活用するのが効果的です。

まとめ|リフォームでネズミを寄せ付けない環境を実現しよう!

ネズミ対策で最も重要なのは、「駆除」ではなく「予防」です。一度家に侵入させてしまえば、繁殖が早く、駆除に多くの手間と時間がかかってしまいます。しかし、建築設計の段階から隙間をなくす、配管周りを気密化する、湿度管理を考慮した設計をするなど、予防的アプローチを取ることで、ネズミを寄せ付けない家が実現可能です。

名古屋市を拠点にリフォームを手がけるニノス株式会社では、建築構造に関する専門知識を活かし、ネズミを含めた害虫対策を考慮したリフォーム設計をご提案いたします。「キッチン改修時に隙間対策も実施したい」「新築計画時にネズミ対策を組み込みたい」「古い家の隙間を塞ぎたい」「床下や天井裏のネズミ予防を考えている」といったご相談は、ぜひニノスにお気軽にお問い合わせください。

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