REFORM COLUMN

システムキッチンにリフォームする相場は?リフォームの注意点も解説

2025.03.18

住宅においてキッチンは毎日使う場所であり、劣化して使いにくくなると生活がしにくくなります。そのため、システムキッチンへリフォームを考える人も少なくありません。

システムキッチンとは、コンロや調理台など調理に必要なものが一体化されたキッチンを指します。継ぎ目がなく、掃除がしやすかったり、デザイン性が高かったりする特徴があります。また、システムキッチンには食洗機も一緒に設置できる場合もあるため、より機能性の高いキッチンが実現できます。

ただ、メンテナンスが必要になるなどのデメリットもあるため、十分に検討した上でリフォームをする必要があるでしょう。

本記事では、システムキッチンにリフォームする際の相場を解説しつつ、リフォームする際の注意点についても紹介します。

記事の後半では、事例も紹介しているので、これからシステムキッチンへのリフォームを検討している方はぜひ参考にされてください。

システムキッチンにリフォームする際の相場

システムキッチンにリフォームする場合には、以下の4つのリフォームパターンがあり、それぞれに相場が変わります。

  • I型キッチン
  • L型キッチン
  • 対面型キッチン
  • 部分的なリフォーム

それぞれのシステムキッチンの特徴を解説しつつ、リフォームする際の相場を紹介します。

I型キッチン

I型のシステムキッチンは、アルファベットの「I」のように、コンロや調理台、シンクを横一列に並べたキッチンを指します。

I型キッチンは、横一列に並べるためコンパクトであり、狭い住宅でも取り入れやすく、調理をする際の動線も短い特徴があります。

I型キッチンにリフォームする際の相場は、追加する機能や収納の数によりますが、50万円〜150万円です。

食洗機を加えたり、設置するIHの口数を増やしたりするとリフォームの金額は高くなります。

L型キッチン

L型のシステムキッチンは、アルファベットの「L」のようにコンロや調理台が直角に配置されたキッチンを指します。

L型キッチンの特徴は、作業スペースが広くなることで、調理の工程ごとに場所を分けられたり、複数人で調理ができたりします。また、収納スペースを広く取れるのも特徴の一つです。

L型のシステムキッチンにリフォームする際の相場は、70万円〜200万円です。

I型キッチンよりもL型キッチンの相場が高い理由には、I型キッチンは横一列に並んでいるため、組み立てが簡単であったり、L型の場合には設置場所の変更が必要になったりなどが挙げられます。

リフォーム前のキッチンがどのような形状をしているかでも金額は変わるため、詳しく見積もりをとる必要があるでしょう。

対面型キッチン

対面型キッチンは、オープンキッチンとも呼ばれ、リビングやダイニングと向かい合って配置されたシステムキッチンを指します。

対面型キッチンは、解放感があるだけでなく、リビングやダイニングにいる家族とコミュニケーションが取りやすいのも特徴の一つです。

ただ、調理の匂いや煙がリビングやダイニングに広がったり、客人にキッチンを見られやすかったりするデメリットもあります。

対面型キッチンにリフォームする際の相場は、70万円〜200万円です。

ただ、システムキッチンのグレードをあげたり、オーダーメイドにした場合には200万円を超えてくるため、予算と相談する必要があるでしょう。

部分的なリフォーム

システムキッチンは部分的な交換ができないと思われがちですが、実はコンロの交換や一部の設備の入れ替えが可能です。

システムキッチンは設備が一体化されていることが多いですが、コンロの交換や一部の設備の入れ替えができる場合もあります。

例えば、コンロだけ交換する場合には、10万円〜30万円程度でリフォームができます。

もし、キッチン全体の交換が不要であれば、劣化した部分のみのリフォームで金額を抑えるのも方法の一つといえるでしょう。

システムキッチンにリフォームする際の注意点とポイント

システムキッチンにリフォームする際には、費用だけでなく、さまざまな注意点を理解しておく必要があります。システムキッチンにリフォームする際の注意点とポイントは、主に以下の6つがあります。

  • 収納の数
  • 現在のキッチンの給排水設備を考える
  • 使いやすさ
  • メンテナンスのしやすさ
  • 照明
  • 適切な業者選び

収納の数

システムキッチンにリフォームする際には、収納の数を多めにしておくと良いでしょう。

システムキッチンは、収納スペースも一体化されている場合がほとんどのため、メーカーや機種を選ぶ際には、収納スペースの広さも十分に検討しておく必要があります。

収納が少なくなると、キッチン上に物が溢れかえってしまうなど、使いにくいキッチンになってしまいます。

現在のキッチンの給排水設備を考える

システムキッチンにリフォームする際には、リフォーム前の給排水設備を考慮しておくと良いでしょう。

現在の給排水設備から離れた場所にキッチンをリフォームしようと思うと、工事費用が高くなってしまうためです。

システムキッチンの形状も同様で、現在のキッチンの形から大幅に変更しようとすると工事費用が高くなることを覚えておきましょう。使いやすさ

システムキッチンにリフォームする際には、使いやすさも考慮しておかなければなりません。

例えば、L型のキッチンにすると、調理をする際の動線が短くなったり、作業ごとに場所を変えられるので、使いやすくなります。

調理をする際の形は、人により使いやすさは異なるため、事前にどのようなメリットやデメリットがあるかを確認にしておくと良いでしょう。

メンテナンスのしやすさ

システムキッチンにリフォームする際には、メンテナンスのしやすさも重要です。

特に汚れやすい換気扇やコンロ、シンクは、使いやすさだけでなく、掃除のしやすさも気にかけておきましょう。

掃除がしやすいキッチンになると、長持ちもしやすくなるため、長期的に見てもコストが抑えられる可能性があります。

照明

システムキッチンにリフォームする場合には、照明の位置にも注意しておきましょう。

システムキッチンに付いている照明だけでは足りない可能性もあるため、他の照明を活用したり、取り付けて明るくしたりなどの工夫が必要になります。

適切な業者選び

システムキッチンにリフォームする際には、業者選びもポイントの一つです。

同じメーカーで同じ機種のシステムキッチンを採用しても、業者により工事費用が異なる場合がほとんどのため、3社程度の業者で相見積もりを取るようにすると、適正な金額でリフォームができます。

業者を選ぶ際には、ホームページなどを確認し、実績や口コミも確認しておくと選びやすくなります。

ニノスのキッチンリフォーム事例

リフォーム専門業者のニノスでも、システムキッチンへのリフォームを承っています。以下の写真は、一宮市でのキッチンをリフォームした事例です。

システムキッチンにリフォームしたことで、見た目がスタイリッシュになるだけでなく、使いやすさやメンテナンスのしやすさも改善します。

特に、コンロが一体型となるシステムキッチンは、調理スペースが広がり、スムーズに調理ができます。

また、置き型のコンロを使用していると、隙間に入った汚れを除去しにくくなりますが、システムキッチンになると隙間がなくなるので、掃除も容易です。

調理は毎日しなければならない家事なので、より使いやすくメンテナンスがしやすいシステムキッチンにリフォームするとストレスが少ない生活を送れるでしょう。

まとめ

今回は、システムキッチンへリフォームする際の相場と注意点について詳しく解説しました。

システムキッチンにリフォームする際の相場は、50万円〜200万円と幅広く、形状であったり、現在のキッチンの場所から移動するかどうかで金額は大幅に変わります。

システムキッチンにリフォームする際には、使いやすさや掃除のしやすさ、収納の数など複数のポイントを考慮しつつ、メーカーや機種を選び、施工業者を選ぶ際には、3社程度で相見積もりを取るようにすると安心です。

より自分に合ったキッチンにリフォームすることで、使いやすく、ストレスのないキッチンが出来上がるので、慎重に選ぶようにしましょう。