REFORM COLUMN

キッチンリフォームの費用相場とポイントを解説!料金を抑える方法は?

2025.02.06

家族構成が変わったり、設備の劣化が気になり出したりしたタイミングで、キッチンリフォームを検討されている方は少なくありません。毎日使う大切な空間だからこそ、快適で使いやすい環境にしたいものですよね。しかし、リフォームとなると「予算はどのくらい必要なのか」「どんな要素で費用が変わるのか」など、気になることが多いものです。

この記事では、キッチンリフォームの一般的な費用相場から、価格に影響する要素、そして賢く費用を抑えるためのポイントまで、詳しく解説していきます。リフォームをお考えの方にとって、予算計画を立てる際の参考にしていただければ幸いです。

キッチンリフォームの一般的な費用相場

キッチンリフォームの費用は、様々な要素によって大きく変動します。ここでは、一般的な費用相場を詳しく見ていきましょう。

システムキッチンのグレード別価格帯

グレード 価格帯 特徴
標準 50万円〜 基本機能重視、実用的なデザイン
ミドル 100万円〜 耐久性の高い素材、充実した収納
ハイグレード 150万円〜 高級素材、IoT機能、デザイン性

システムキッチンは、機能や素材によって大きく3つのグレードに分けられます。

エントリーモデルは40〜80万円程度で、基本的な機能を備えた実用的な製品が中心です。ミドルグレードは80〜150万円程度で、耐久性の高い素材や便利な収納機能が追加されます。ハイグレードは150万円以上で、高級素材の使用や最新のIoT機能、デザイン性の高さが特徴です。

また、同じグレードでも、ブランドごとに価格帯が異なる点に注意しましょう。

設置工事費用の内訳

キッチンのリフォームの設置工事費用は、施工内容や工事規模によって異なります。

施工内容 設置工事費用
システムキッチンの全体交換 50~100万円
壁付けキッチンを対面式に交換 55~200万円
キッチン交換&台所の位置を移動 100~200万円
ミニキッチンの交換・設置 30~50万円
コンロのみ、レンジフードのみといったキッチンの一部分のみの交換・修理 数十万円程度

当然、施工範囲が大きくなればなるほど金額は高くなります。

解体・撤去費用について

既存キッチンの解体・撤去費用は、作業の難易度や廃棄物の量によって変動します。一般的な解体・撤去費用は5〜8万円程度です。この費用には、既存キッチンの解体作業、廃材の分別、運搬、処分費用が含まれます。

ただし、築年数が古い場合や、アスベストなどの有害物質の処理が必要な場合は、さらに費用が上乗せされる可能性があります。なお、新しいシステムキッチンを購入する際に、メーカーが提供する処分パックを利用すると、通常より費用を抑えられることもあるので、積極的に活用しましょう。

このように、キッチンリフォームの総費用は、システムキッチン本体の価格に加えて、設置工事費用と解体・撤去費用を合わせて考える必要があります。標準的なリフォーム工事の場合、総額で80〜200万円程度の予算を見込んでおくと安心です。ただし、これはあくまでも目安であり、具体的な費用は各家庭の条件や要望によって変動することをご理解ください。

キッチンリフォームの費用に影響する要素

キッチンリフォームの費用は、工事の規模や選択する設備によって大きく変動します。そのため、リフォームを検討する際は、様々な要素が最終的な費用にどのように影響するのかを理解しておくことが重要です。

  • キッチンの広さ・間取り
  • 設備のグレード選択
  • 給排水・ガス管の移設の有無
  • 床・壁材の変更有無

ここでは、価格を左右する主な4つの要素について、それぞれの特徴と費用への影響を詳しく解説していきます。

キッチンの広さ・間取り

キッチンの広さや間取りは、リフォーム費用を決める重要な要素です。一般的なI型キッチン(間口2100mm程度)と比較して、L型やU型のキッチンは、設置面積が広くなるため、システムキッチン本体の価格が20〜40%程度上昇します。また、キッチンカウンターを広くしたり、作業スペースを拡張したりする場合は、それに応じて費用が増加します。

間取り変更を伴うリフォームの場合は、さらに大きな費用増加要因となるので、事前の綿密な予算計画が大切です。例えば、壁を取り払ってLDKを一体化する工事では、補強工事や電気配線の移設が必要となり、追加で50〜100万円程度の費用が発生することも珍しくありません。また、対面キッチンへの変更工事では、視認性や動線を考慮した設計が必要となり、標準的な工事費用に加えて30〜60万円程度の追加費用を見込む必要があります。

設備のグレード選択

キッチン設備のグレード選択は、総費用に大きな影響を与えます。例えば、IHクッキングヒーターの場合、基本的な2口タイプで10〜20万円程度ですが、自動調理機能や温度管理機能を備えた高機能モデルでは、20〜40万円程度まで価格が上昇します。

これらの設備は、日々の使用頻度が高いものであるため、耐久性や使い勝手を十分に考慮したうえで、適切なグレードを選択することが重要です。必要以上に高価な設備を選択すると予算オーバーの原因となりますが、逆に必要な機能を削りすぎると、後々の使い勝手に影響を与える可能性があります。そのため、自身のライフスタイルや使用頻度を考慮し、最適なバランスを取ることが賢明です。

給排水・ガス管の移設の有無

給排水・ガス管の移設工事は、キッチンリフォームにおいて費用を大きく左右する要素です。既存の配管位置を活かしてリフォームを行う場合は標準的な工事費用で済みますが、キッチンの位置や向きを変更する際には、配管の移設が必要となります。給排水管の移設には通常15〜30万円程度の追加費用が発生します。

また、配管の状態によっては、予期せぬ追加工事が必要になることも珍しくありません。例えば、築年数が古い建物では、配管の老朽化に伴う取り替えが必要になる場合があり、その場合は更に15〜25万円程度の費用が必要です。特に集合住宅の場合、配管工事は建物の構造上の制約を受けやすく、工事の難易度や費用が一戸建てと比べて高くなる傾向にあります。

床・壁材の変更有無

床材や壁材の変更は、キッチンの見た目を大きく変えられる一方で、相応の費用が必要となります。標準的なキッチンの床材変更(6畳程度)では、材料費と工事費を合わせて15〜30万円程度が目安です。フローリングからタイルへの変更や、高級材の使用では、さらに費用が増加します。

壁材の変更については、キッチンパネルやタイルの種類によって費用が変動します。一般的なキッチンパネルでは、3〜6畳分の施工で10万円程度です。モザイクタイルや天然石などの高級材を使用する場合は、同じ面積でも20万円程度まで上昇します。

なお、床材や壁材の変更は、見た目の印象を大きく変えられる一方で、必ずしも機能性の向上には直結しない場合もあります。そのため、予算と相談しながら、実用性とデザイン性のバランスを考慮した選択を行うのが良いでしょう。

キッチンリフォームの費用を抑えるためのポイント

キッチンリフォームは、計画次第で費用を大きく抑えることができます。ただし、単に安価な材料や設備を選ぶだけでは、長期的に見て必ずしも経済的とは限りません。

  • 既存の配管位置を活かす
  • 必要な機能を見極める
  • 工事範囲を明確にする
  • 補助金・助成金の活用

ここでは、快適さと経済性のバランスを取りながら、賢く費用を抑えるためのポイントをご紹介します。リフォームを検討している方は、これらのポイントを参考に、ご自身の状況に合わせた最適な計画を立ててみましょう。

既存の配管位置を活かす

給排水管やガス管の移設工事は、リフォーム費用を大きく押し上げる要因となります。そのため、既存の配管位置を活かしたレイアウト計画を立てることで、大幅なコスト削減が可能です。例えば、シンクの位置を変えずに、その周辺の収納や調理スペースを効率的に配置し直すことで、使い勝手を向上させることができます。配管位置を固定することで工事費用を15〜30万円程度抑えられるだけでなく、工期も短縮できるため、総合的なコストダウンにつながります。

必要な機能を見極める

システムキッチンには様々な機能やオプションが用意されていますが、全ての機能が必ずしも日常的に使用されるわけではありません。例えば、食洗機は便利な設備ですが、世帯人数や使用頻度によっては投資に見合わない場合もあります。また、収納についても、見栄えの良い高価なシステムを導入するよりも、シンプルな引き出しを効率的に使う方が実用的なケースもあります。自身の生活スタイルを見つめ直し、本当に必要な機能を見極めることで、設備費用を削減できる可能性があります。

工事範囲を明確にする

リフォーム工事は、進めていく中で「ついで工事」が増えがちです。例えば、キッチンの床材を変更する際に、リビングの床材も一緒に変えたくなるといったケースです。しかし、工事範囲が広がるほど費用は増加します。そのため、事前に工事範囲を明確に決定し、それを業者と共有することが重要です。必要最小限の範囲に工事を限定することで、予定外の費用発生を防ぐことができます。また、将来的な拡張を考慮しつつ、段階的にリフォームを行うという選択肢もあります。

補助金・助成金の活用

キッチンリフォームには、様々な補助金や助成金を活用できる可能性があるので、事前に情報を集めておくのが良いでしょう。特に、省エネ性能の高い設備への更新や、高齢者向けのバリアフリー改修では、国や地方自治体から補助金が受けられることがあります。例えば、高効率給湯器への交換を含むリフォームでは、製品価格の一部が補助される制度があり、5〜20万円程度の補助が受けられる場合があります。これらの制度は年度や地域によって内容が異なるため、事前に自治体や金融機関に確認してみましょう。

まとめ

本記事では、キッチンリフォームの費用相場から、価格に影響する要素、そして賢く費用を抑えるためのポイントについて解説してきました。

キッチンリフォームの総費用は、システムキッチンのグレードや工事の規模によって大きく変動しますが、一般的には50〜200万円程度の予算を見込む必要があります。

ただし、既存の配管位置を活かしたり、本当に必要な機能を見極めたりすることで、費用を適切に抑えることも可能です。また、補助金や助成金などの制度を活用することで、さらに費用負担を軽減できる可能性もあります。リフォームを成功させるためには、予算と理想のバランスを取りながら、計画的に進めていくことが重要です。

キッチンリフォームに関するご相談は、名古屋市中川区のニノス株式会社にぜひお任せください。お見積もりは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。