REFORM COLUMN

家の段差をなくすには?リフォーム方法・費用相場を解説

2026.02.19

「家の中の小さな段差でつまずきそうになった」「高齢の家族が段差で転倒しないか心配」といったお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

家の中の段差は、転倒事故の大きな原因となります。特に高齢者や小さなお子様がいる家庭では、段差解消リフォームによる安全対策が重要です。

本記事では、家の段差をなくすリフォームの具体的な方法、場所別の費用相場、利用できる補助金制度について詳しく解説します。

家の段差をなくすリフォームとは

家の段差をなくすリフォームは、住宅内の床の高低差を解消し、フラットで安全な住環境を作るバリアフリー工事です。

わずか数センチの段差でも、高齢者や小さなお子様にとっては転倒事故の原因となります。特に足腰が弱くなると、日常的に通る場所の小さな段差が大きなリスクになるため、早めの対策が重要です。

段差解消リフォームを検討するタイミングとして、最も多いのは高齢の親との同居を始める時です。二世帯住宅への建て替えや同居開始に合わせて、安全な住環境を整えることで、将来の介護負担を軽減できます。この時期であれば、他のリフォーム工事と同時に進められるため、効率的かつコストを抑えた施工が可能です。

また、親の足腰が弱くなってきたと感じた時点での予防的リフォームも効果的です。転倒事故が起きてからでは遅く、骨折などの大きな怪我につながる可能性があります。要支援・要介護認定を受けた段階であれば、介護保険の住宅改修費を利用できるため、経済的負担を抑えながらリフォームを実施できるでしょう。

場所別|段差をなくすリフォームの方法

段差解消リフォームは、施工場所によって最適な方法が異なります。室内、玄関、水回りなど、それぞれの場所に適した工事内容を選択することで、効果的かつ安全なバリアフリー化を実現できます。

ここでは、場所別の具体的な施工方法について詳しく見ていきましょう。

室内の段差解消

室内の段差は、部屋と廊下の境目にある敷居や、和室と洋室の床の高低差など、日常生活で頻繁に通る場所に存在します。わずか数センチの段差でも、高齢者や小さなお子様にとっては転倒のリスクとなるため、適切な方法で解消することが重要です。

敷居の撤去・レール埋め込み

従来の引き戸には2〜3センチ程度の敷居が設置されているため、敷居を撤去し、フラットなレールに変更することで、スムーズな移動が可能になります。

具体的な施工方法として、既存の敷居を取り外した後、床面に埋め込み式のレールを設置します。最近では、段差がほとんどないバリアフリー対応のレールが普及しており、車椅子やベビーカーも問題なく通過できるようになりました。

工事は1〜2日程度で完了し、費用は1箇所あたり5〜10万円が相場です。ただし、レールの種類や引き戸の枚数によって費用は変動するため、事前に見積もりを取ることをおすすめします。

床のかさ上げ

部屋と廊下の間に数センチの段差がある場合や、和室を洋室に変更する際には、床のかさ上げによる段差解消が効果的です。段差がある側の床を高くすることで、フラットな床面を作り出します。

主な施工方法としては、既存の床の上に新しい床材を重ね張りする方法と、床材を一度撤去してから下地を調整する方法の2つです。1部屋あたりの費用相場は10〜30万円程度で、施工範囲が広くなるほど費用も高くなります。

玄関の段差解消

玄関は家の中で最も段差が大きい場所であり、高齢者にとって上り下りの負担が特に大きくなります。一般的な住宅では、上がり框の段差が15〜20センチ程度あり、足腰が弱くなると日常の出入りが困難になりやすいです。

玄関の段差解消には、スロープの設置や踏み台の追加など、複数の方法があります。

玄関アプローチにスロープを設置する方法は、車椅子やベビーカーの利用を考慮した場合に最も効果的です。折りたたみ式や取り外し可能なタイプもあり、来客時には片付けることもできます。

スロープ設置の費用相場は、屋外用で5〜20万円、室内用で3〜10万円程度です。設置場所の広さや使用する材質によって費用が変動するため、現地調査を依頼して適切なプランを検討しましょう。

踏み台・上がり框の調整

玄関の段差が大きく、スロープの設置が難しい場合は、踏み台を追加することで段差を2段階に分ける方法が効果的です。1段の高さを低くすることで、足を上げる負担が軽減され、高齢者でも安全に上り下りできるようになります。

踏み台は、既製品を設置する方法と、造作で作る方法があり、既製品は比較的低コストで設置でき、高さ調整が可能なタイプもあります。

造作の場合は、玄関のサイズや雰囲気に合わせたデザインが可能ですが、費用はやや高くなる点がデメリットです。踏み台と合わせて手すりを設置することで、より安全性が向上します。

費用相場は、踏み台と手すりの設置で2〜10万円程度、上がり框の調整を含めると10〜20万円程度が目安です。

浴室・トイレの段差解消

浴室やトイレなどの水回りは、防水性を確保するために段差が設けられていることが多く、濡れた足元での段差の上り下りは転倒リスクが高まります。水回りの段差解消は、防水工事とセットで行う必要があるため、専門的な技術が求められます。

浴室の段差解消で最も一般的な方法が、脱衣所側の床を嵩上げすることです。洗い場の床と脱衣所の床の高さを合わせることで、フラットな出入口を実現できます。

トイレの段差解消も同様に、廊下側の床を嵩上げする方法が一般的です。トイレは浴室ほど大規模な防水工事は必要ありませんが、床材の選定や施工精度が重要になります。浴室の床嵩上げ費用は防水工事込みで20〜50万円、トイレは3〜15万円が相場です。

水回りの段差解消は、専門知識と経験が必要な工事のため、実績豊富な業者に依頼することをおすすめします。

場所別|段差解消リフォームの費用相場

段差解消リフォームの費用は、施工場所や工事内容によって大きく変動します。ここでは、各場所の施工内容と費用相場を詳しくご紹介します。

施工箇所 工事内容 費用相場 工期目安
室内の敷居 敷居撤去・レール埋め込み 5~10万円 1~2日
室内の床 床のかさ上げ(1部屋) 10~30万円 2~5日
玄関アプローチ スロープ設置 5~20万円 1~3日
玄関上がり框 踏み台・手すり設置 2~10万円 1~2日
浴室 床の嵩上げ・防水工事 20~50万円 3~7日
トイレ 出入口段差解消 3~15万円 1~3日
簡易対策 段差解消スロープ材設置 1~3万円 半日~1日

段差解消リフォームの費用を左右する大きな要因は、施工範囲の広さです。1つの部屋だけの床かさ上げであれば10万円台で済みますが、複数の部屋や廊下全体をフラットにする場合は、50万円以上かかることもあります。

特に、家全体のバリアフリー化を目指す場合は、施工面積が広がるため費用も高額になります。

段差解消リフォームで使える補助金制度

段差解消リフォームには、国や自治体が実施する補助金制度を活用することで、費用負担を大幅に軽減できます。特に高齢者がいる家庭では、介護保険の住宅改修費が利用できるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

ここでは、段差解消リフォームで利用できる主要な補助金制度について詳しく見ていきましょう。

長期優良住宅化リフォーム

長期優良住宅化リフォーム推進事業は、住宅の性能向上を目的としたリフォームに対して補助金が交付される制度です。バリアフリー改修も対象となっており、段差解消工事を含む総合的なリフォームを行う場合に活用できます。補助金額は工事内容や性能向上の程度によって異なりますが、最大で250万円まで支給されるケースもあります。

ただし、この制度を利用するには、インスペクション(建物状況調査)の実施や、一定の性能基準を満たすことが必要です。段差解消単独ではなく、耐震改修や省エネ改修と組み合わせることで、より高い補助率が適用されることが特徴です。

申請手続きは専門業者を通じて行うことが一般的なため、制度に詳しい業者に相談すると良いでしょう。

参照:長期優良住宅化リフォーム推進事業

高齢者住宅改修費用助成制度

高齢者住宅改修費用助成制度は、介護保険を利用した住宅改修の支援制度で、段差解消リフォームの代表的な補助金です。要支援または要介護認定を受けている方が対象となり、1人につき最大20万円の工事費用に対して、自己負担割合(1〜3割)を除いた額が支給されます。つまり、最大で18万円の補助を受けることが可能です。

対象となる工事は、段差の解消、手すりの取り付け、床材の変更、引き戸への扉交換など、バリアフリー化に関わる幅広い内容が含まれます。段差解消工事では、敷居の撤去やスロープ設置、浴室やトイレの段差解消なども対象です。注意点として、工事着工前に事前申請が必須となっており、申請せずに工事を始めてしまうと補助金が受けられません。

また、多くの自治体では独自のバリアフリー改修補助金制度を設けています。介護保険の住宅改修費と併用できる場合もあるため、お住まいの地域の自治体窓口や地域包括支援センターに確認することをおすすめします。

参照:住宅改善事業(バリアフリー化等)区市町村別事業概要一覧|自立生活の支援|東京都福祉局

まとめ|段差解消リフォームは実績豊富な業者に相談を

家の段差をなくすリフォームは、転倒事故を防ぎ、安全で快適な住環境を実現する重要な工事です。敷居の撤去、床のかさ上げ、スロープ設置など、場所や目的に応じた適切な方法を選択することで、高齢者から小さなお子様まで、家族全員が安心して暮らせるバリアフリーな住まいに生まれ変わらせることが可能です。

名古屋市を拠点にリフォームを手がけるニノス株式会社では、水回りリフォームをはじめとする幅広いリフォーム工事に対応しており、バリアフリー化のご相談も承っています。浴室やトイレなどの水回りの段差解消では、防水工事の技術も必要となるため、経験豊富なスタッフが安全性と機能性を両立した施工をご提案いたします。

「親との同居に備えて段差を解消したい」「将来のために家をバリアフリー化したい」「補助金を活用してコストを抑えたい」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ニノスにご相談ください。地域密着のリフォーム専門店として、お客様の安全で快適な住まいづくりをトータルでサポートいたします。